VSCodeの右上に表示される「▶」の実行ボタンが消えた場合は、実行ボタンの種類によって対処方法が異なります。
VSCodeでは、標準の実行機能だけでなく、Python拡張機能やCode Runnerなどの拡張機能によっても実行ボタンが表示されます。
そのため、まずはどの実行ボタンが消えたのかを確認しながら対処することが重要です。
まず「…」メニューを確認する
非表示になったボタンは「…」へ移動することがある
VSCodeでは、エディター右上のツールバーに表示されているボタンを右クリックして非表示にできます。
このとき、ボタン自体が完全に削除されるわけではなく、「…(More Actions)」メニューへ移動する場合があります。
そのため、実行ボタンが見当たらない場合は、まずエディター右上にある「…」をクリックしてください。
その中に以下のような項目がないか確認します。
- Run Code
- Run Python File
- Run
- Run and Debug
実行項目が表示されている場合は、機能そのものが削除されたわけではありません。
「Reset Menu」で実行ボタンを戻す
ツールバーを初期状態に戻す
以前は実行ボタンが表示されていたのに突然消えた場合は、誤ってツールバーから非表示にしてしまった可能性があります。
この場合は「Reset Menu」を実行すると元に戻せます。
手順は次のとおりです。
- VSCodeでプログラムファイルを開きます。
- エディター右上のツールバー部分を右クリックします。
- 「Reset Menu」を選択します。
これによって、ツールバーの表示状態が初期状態に戻り、非表示になっていた実行ボタンが再表示される可能性があります。
すべてのメニュー設定を初期化する
「View: Reset All Menus」を実行する
「Reset Menu」を試しても改善しない場合は、VSCode全体のメニュー設定をリセットできます。
Windowsでは、次のショートカットでコマンドパレットを開きます。
Ctrl + Shift + P
続いて、
View: Reset All Menus
と入力して実行します。
これにより、VSCode内でカスタマイズしたメニュー表示をまとめて初期状態へ戻せます。
誤操作で複数のボタンを非表示にしてしまった場合にも有効です。
参考サイト
VSCodeに実行ボタンがない!?表示されない原因と5つの解決方法
Code Runnerの実行ボタンを再表示する方法
Code Runnerとは
Code Runnerは、PythonやJavaScript、C、C++、Javaなど、さまざまなプログラミング言語を簡単に実行できるVSCodeの拡張機能です。
Code Runnerを利用している場合、エディター右上に「▶ Run Code」の実行ボタンが表示されます。
このボタンが消えた場合は、Code Runnerの表示設定を確認します。
設定画面から実行ボタンを表示する
Windowsでは、
Ctrl + ,
を押してSettingsを開きます。
検索欄に、
Code Runner
と入力してください。
その中にある、
Code-runner: Show Run Icon In Editor Title Menu
を確認します。
この設定がオフになっている場合はオンにしてください。
設定名は以下です。
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": true
trueになっていれば、Code Runnerの実行アイコンをエディタータイトル部分に表示する設定になります。
settings.jsonからCode Runnerを設定する
設定ファイルを直接編集する
設定画面から変更できない場合は、settings.jsonを直接編集できます。
まず、
Ctrl + Shift + P
を押します。
続いて、
Preferences: Open User Settings (JSON)
を検索して実行します。
以下の設定があるか確認してください。
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": true
もし、
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": false
となっている場合は、trueへ変更します。
例えば次のように設定します。
{
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": true
}
保存後、VSCodeを再読み込みすると反映される場合があります。
Code Runnerが有効になっているか確認する
拡張機能が無効化されていないか確認する
設定が正しくても、Code Runner自体が無効化されていると実行ボタンは表示されません。
Windowsでは、
Ctrl + Shift + X
を押してExtensionsを開きます。
検索欄に、
Code Runner
と入力します。
Code Runnerがインストールされているか確認してください。
「Enable」と表示されている場合は現在無効になっているため、「Enable」をクリックして有効にします。
Code Runnerが動作しているか確認する
ショートカットから実行する
Code Runnerでは、通常、
Ctrl + Alt + N
でコードを実行できます。
右上の実行ボタンが表示されていなくても、このショートカットでコードを実行できる場合は、Code Runner自体は正常に動作している可能性が高いです。
つまり、
Ctrl + Alt + Nでは実行できる
↓
実行ボタンだけが表示されていない
という状況であれば、表示設定を中心に確認するとよいでしょう。
Pythonの実行ボタンを再表示する方法
Python拡張機能を確認する
Pythonファイルを開いたときに右上へ表示される「▶ Run Python File」は、MicrosoftのPython拡張機能によって提供されています。
Pythonの実行ボタンが表示されない場合は、まずPython拡張機能がインストールされているか確認してください。
Windowsでは、
Ctrl + Shift + X
を押してExtensionsを開きます。
検索欄に、
Python
と入力します。
Microsoftが提供しているPython拡張機能がインストールされ、有効になっているか確認してください。
無効になっている場合は有効化します。
ファイルがPythonとして認識されているか確認する
拡張子を確認する
Python拡張機能が有効でも、現在開いているファイルがPythonファイルとして認識されていなければ、実行ボタンが表示されない場合があります。
例えば、
sample
ではなく、
sample.py
のように.py拡張子を付けて保存します。
言語モードを確認する
VSCode画面右下には、現在のファイルの言語モードが表示されています。
もし、
Plain Text
となっている場合はクリックし、
Python
を選択してください。
これによって、VSCodeが現在のファイルをPythonコードとして認識するようになります。
Pythonインタープリターを確認する
「Python: Select Interpreter」を実行する
Pythonの実行環境に問題がある場合は、使用するPythonインタープリターを確認します。
Ctrl + Shift + P
を押して、
Python: Select Interpreter
を実行します。
一覧から使用したいPython環境を選択してください。
ただし、インタープリターの設定は主に「PythonコードをどのPython環境で実行するか」を決めるものです。
そのため、実行ボタンそのものが表示されない場合は、まずPython拡張機能やファイルの言語モードを優先して確認するとよいでしょう。
「Run and Debug」が消えた場合
左側の実行とデバッグ画面を開く
エディター右上の実行ボタンと、左側に表示される「Run and Debug」は別の機能です。
「Run and Debug」を開きたい場合は、
Ctrl + Shift + D
を押します。
これにより、VSCodeの「Run and Debug」ビューを表示できます。
上部メニューから「View」→「Run」を選択して開くこともできます。
VSCodeを再読み込みする
「Developer: Reload Window」を実行する
設定や拡張機能を変更しても、すぐに画面へ反映されない場合があります。
その場合は、
Ctrl + Shift + P
を押し、
Developer: Reload Window
を実行します。
VSCodeのウィンドウが再読み込みされ、設定や拡張機能の状態が再反映されます。
VSCodeを完全に終了して再起動する前に試せる便利な方法です。
Code Runnerを再インストールする
設定を確認しても直らない場合
Code Runnerの設定や有効状態を確認しても改善しない場合は、拡張機能の再インストールを検討します。
Ctrl + Shift + X
でExtensionsを開き、
Code Runner
を検索します。
一度アンインストールし、その後再度インストールします。
ただし、再インストールは最初に行う必要はありません。
まずは、
Reset Menu
や、
View: Reset All Menus
さらに、
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": true
などを確認してから試すことをおすすめします。
VSCodeの実行ボタンには複数の種類がある
ボタンによって対処方法が異なる
VSCodeには、複数の「実行」に関するボタンや機能があります。
代表的なものは次のとおりです。
| 実行機能 | 主な提供元 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| Run Code | Code Runner | Code Runnerの設定や有効状態 |
| Run Python File | Python拡張機能 | Python拡張機能や言語モード |
| Run and Debug | VSCode | Ctrl + Shift + D |
| 非表示になったツールバー項目 | VSCode | Reset Menu |
| 「…」へ移動した項目 | VSCode | More Actionsメニュー |
そのため、「VSCodeの実行ボタンが消えた」ときは、どの実行機能を使っていたのかを確認することが大切です。
実行ボタンが消えたときのおすすめ確認手順
順番に確認すると原因を特定しやすい
原因が分からない場合は、次の順番で確認すると効率的です。
- エディター右上の「…」を確認する
- ツールバーを右クリックして「Reset Menu」を実行する
View: Reset All Menusを実行する- ファイルの拡張子と言語モードを確認する
- Code RunnerやPythonなど必要な拡張機能が有効か確認する
- Code Runnerの場合は
code-runner.showRunIconInEditorTitleMenuを確認する - Pythonの場合はPython拡張機能を確認する
- 必要に応じてPythonインタープリターを確認する
Developer: Reload Windowを実行する- 改善しなければ拡張機能の再インストールを検討する
まとめ
VSCodeで実行ボタンが表示されなくなった場合、最も多い原因の一つはツールバーの表示設定です。
以前は表示されていた実行ボタンが突然消えた場合は、まずエディター右上の「…」を確認し、「Reset Menu」を試すとよいでしょう。
Code Runnerを使用している場合は、
"code-runner.showRunIconInEditorTitleMenu": true
になっているか確認します。
Pythonの場合は、Python拡張機能が有効になっているか、ファイルが.pyとして保存されているか、言語モードがPythonになっているかを確認します。
VSCodeには複数の実行機能があるため、どの「▶」ボタンが消えたのかを切り分けることで、原因を特定しやすくなります。
以上、VSCodeで実行ボタンを再表示する方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









