UnityでVSCodeが非推奨とされる理由

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Unityについて調べていると、「VSCodeは非推奨になった」「UnityではVSCodeを使わない方がよい」といった情報を目にすることがあります。

しかし、これは厳密には正しくありません。

現在のUnityでは、Visual Studio Codeそのものが非推奨になったわけではなく、以前使われていたUnity公式のVSCode連携パッケージ「Visual Studio Code Editor」がサポート終了となっています。

つまり、非推奨なのはVSCode本体ではなく、旧式の連携方法です。

現在でもVSCodeはUnity開発で利用でき、Unity 6でも正式にサポートされています。

目次

非推奨になったのはVSCode本体ではない

旧Visual Studio Code Editorパッケージがサポート終了した

以前のUnityでは、VSCodeとの連携に次のパッケージが利用されていました。

com.unity.ide.vscode

パッケージ名は「Visual Studio Code Editor」です。

このパッケージは、UnityとVSCodeを連携させるために利用され、プロジェクトファイルの生成やVSCodeの起動などを補助していました。

しかし、現在のUnityではこのパッケージはサポートされていません。

Unity 6の公式ドキュメントでも、com.unity.ide.vscodeはサポートされなくなったため使用しないよう案内されています。

そのため、「UnityでVSCodeが非推奨」という情報は、実際にはこの旧パッケージのサポート終了を指しているケースが多いと考えられます。

VSCode自体は現在もサポートされている

一方、Visual Studio Code本体については現在もUnityで利用できます。

Unity 6では、C#スクリプトを編集する開発環境として主に次のIDEやエディターが案内されています。

  • Visual Studio
  • Visual Studio Code
  • JetBrains Rider

したがって、「VSCodeはUnityで使えなくなった」という理解は誤りです。

現在でもUnityプロジェクトのスクリプト編集やデバッグにVSCodeを利用できます。

UnityとVSCodeの連携方法が変更された

以前はVSCode専用パッケージを使用していた

従来は、おおむね次のような構成でUnityとVSCodeを連携していました。

Unity
↓
Visual Studio Code Editor
com.unity.ide.vscode
↓
Visual Studio Code

Unity側にVSCode専用パッケージが存在していたため、このパッケージを利用してプロジェクトファイルの生成などを行っていました。

しかし、現在はこの方法は旧式となっています。

現在はVisual Studio Editorパッケージを利用する

現在のUnityでは、VSCodeを使用する場合でも次のパッケージを利用します。

com.unity.ide.visualstudio

パッケージ名は「Visual Studio Editor」です。

名前だけを見るとVisual Studio専用に思えますが、現在はVisual StudioだけでなくVisual Studio Codeとの連携にも利用されています。

Unity 6では、VSCodeとの連携にVisual Studio Editor 2.0.20以降を利用する構成が公式に案内されています。

現在の構成を簡単に表すと次のようになります。

Unity
↓
Visual Studio Editor
com.unity.ide.visualstudio
↓
Visual Studio Code

そのため、VSCodeを利用するために旧com.unity.ide.vscodeをインストールする必要はありません。

VSCode側のUnity開発環境も変化している

MicrosoftのUnity拡張機能を使用する

現在のVSCodeでは、Unity開発用としてMicrosoftが提供する「Unity」拡張機能を利用できます。

VSCodeでUnity開発を行う場合は、主に次の拡張機能が関係します。

  • C#
  • C# Dev Kit
  • Unity

これらを利用することで、C#コード補完やコード解析、デバッグなどUnity開発に必要な機能を利用できます。

なお、「Unity」拡張機能をインストールした際に必要な依存関係が一緒に導入される場合もあるため、必ずしもすべてを個別に手動インストールしなければならないわけではありません。

旧OmniSharp中心の情報には注意する

古いUnityやVSCodeの記事では、OmniSharpを前提とした設定方法が紹介されていることがあります。

以前はVSCodeのC#開発環境においてOmniSharpが広く利用されていました。

現在はMicrosoftのC#拡張機能やC# Dev Kit、Unity拡張機能を中心とした環境が公式に案内されています。

そのため、数年前の記事を参考にすると、現在では不要な設定や旧パッケージの導入方法が掲載されている場合があります。

UnityとVSCodeの環境を構築するときは、できるだけ現在のUnity公式ドキュメントやVSCode公式ドキュメントを確認することが重要です。

参考サイト

「Visual Studio Code」にも「Unity」拡張機能、Microsoftがプレビューリリース – 窓の杜

なぜ「VSCodeは非推奨」と誤解されるのか

パッケージ名にVisual Studio Codeと書かれているため

もっとも大きな理由の一つは、旧パッケージの名称です。

非推奨になったパッケージは、

Visual Studio Code Editor

という名称です。

このパッケージが「Deprecated」やサポート終了として扱われることで、

Visual Studio Code Editorが非推奨
↓
Visual Studio Codeが非推奨

と誤解されやすくなっています。

しかし実際には、

VSCode本体
→ 現在も使用可能

旧com.unity.ide.vscode
→ サポート終了

という違いがあります。

古い記事が現在も検索結果に表示される

UnityとVSCodeの連携方法は数年の間に大きく変化しています。

そのため、検索すると現在でも旧パッケージを前提とした記事が多数表示されます。

たとえば、

com.unity.ide.vscodeをインストールする

と説明している記事は、対象となるUnityバージョンによっては正しいものの、現在のUnity 6で新しく環境を構築する場合には適切ではありません。

情報を見るときは、対象となっているUnityのバージョンを確認することが重要です。

現在のUnityとVSCodeの推奨構成

Unity側ではVisual Studio Editorを使用する

現在のUnityでVSCodeを利用する場合は、Unity側で「Visual Studio Editor」パッケージを使用します。

パッケージIDは次のとおりです。

com.unity.ide.visualstudio

Unity 6では、VSCodeとの連携にはVisual Studio Editor 2.0.20以降が必要とされています。

旧VSCode専用パッケージの、

com.unity.ide.vscode

は新しい環境では使用しないようにします。

VSCode側ではUnity拡張機能を使用する

VSCodeではMicrosoftが提供しているUnity拡張機能を利用します。

基本的な構成は次のようになります。

Visual Studio Code
├─ C#
├─ C# Dev Kit
└─ Unity

この構成にすることで、Unity用C#コードの補完や解析、デバッグなどを利用できます。

UnityでVSCodeをExternal Script Editorに設定する

External ToolsからVSCodeを指定する

VSCodeをインストールしただけでは、Unityが自動的にスクリプトエディターとして使用するとは限りません。

Unityの設定からVSCodeを指定します。

Windowsでは、基本的に次の場所を開きます。

Edit
↓
Preferences
↓
External Tools
↓
External Script Editor

「External Script Editor」でVisual Studio Codeを選択します。

設定後、UnityのProjectウィンドウからC#スクリプトをダブルクリックすると、VSCodeで開けるようになります。

WindowsではVisual Studioも有力な選択肢

Visual StudioはUnityとの統合機能が充実している

WindowsでUnity開発を行う場合は、Visual Studioも有力な選択肢です。

Visual Studioはフル機能のIDEであり、Unity開発向けのデバッグやC#開発機能が充実しています。

特に、

  • Unity初心者
  • Windowsを中心に開発する人
  • C#を本格的に扱う人
  • 大規模なUnityプロジェクトを開発する人

などには使いやすい選択肢です。

VSCodeは複数分野の開発を一つにまとめやすい

VSCodeはUnity専用ではなく、多くのプログラミング言語や開発環境に対応しています。

たとえば、

C#
JavaScript
TypeScript
Python
HTML
CSS
Git
Docker

などを同じエディターで扱えます。

そのため、UnityだけでなくWeb開発やサーバー開発なども行う場合は、VSCodeに開発環境をまとめられるメリットがあります。

macOSやLinuxではVSCodeが有力

Unity 6では推奨される無料IDEとして案内されている

Unity 6の公式ドキュメントでは、macOSとLinuxにおいてVSCodeが推奨される無料IDEとして案内されています。

そのため、

「UnityがVSCodeから離れようとしている」

という認識も正確ではありません。

VSCodeは現在でもUnity開発の正式な選択肢の一つです。

Visual Studio for Macは現在の選択肢とは異なる

以前はmacOSでもVisual Studio for Macを使ってUnity開発を行うケースがありました。

しかし現在のUnity公式ドキュメントではVisual Studioは主にWindows向けとして案内され、macOSではVSCodeやJetBrains Riderなどが選択肢となっています。

古い記事を見る場合は、この点にも注意が必要です。

JetBrains Riderを使用する方法もある

C#に強いIDEとして利用できる

Unity開発ではJetBrains Riderも利用できます。

RiderはC#や.NET開発に強いIDEで、Unity向けのコード解析や補完機能も豊富です。

現在のUnity開発では、主な選択肢を次の3つと考えると分かりやすいでしょう。

Visual Studio
Visual Studio Code
JetBrains Rider

どれを選ぶかは、OSや開発規模、好み、必要な機能によって変わります。

旧Visual Studio Code Editorパッケージは使わない方がよい

新規環境ではcom.unity.ide.vscodeを導入しない

現在のUnity環境を新しく構築するのであれば、基本的に次の旧パッケージを導入する必要はありません。

com.unity.ide.vscode

代わりに、

com.unity.ide.visualstudio

とMicrosoftのUnity用VSCode拡張機能を利用します。

古いUnityプロジェクトではcom.unity.ide.vscodeが残っている場合がありますが、新しいUnityバージョンへ移行するときは、利用しているUnityや各パッケージのバージョンを確認したうえで環境を更新するとよいでしょう。

UnityでVSCodeが非推奨とされる理由のまとめ

「UnityでVSCodeが非推奨」と言われることがありますが、正確にはVSCode本体が非推奨になったわけではありません。

非推奨・サポート終了となったのは、以前UnityとVSCodeの連携に使われていた、

com.unity.ide.vscode

という「Visual Studio Code Editor」パッケージです。

現在は、

Unity
↓
Visual Studio Editor
com.unity.ide.visualstudio
↓
Visual Studio Code
↓
C#・C# Dev Kit・Unity Extension

という構成で利用できます。

したがって、「VSCodeからVisual StudioやRiderへ必ず移行しなければならない」という意味ではありません。

Unity 6でもVSCodeは正式にサポートされており、macOSやLinuxでは推奨される無料IDEとして案内されています。

これからUnityでVSCodeを使用する場合は、VSCodeそのものを避けるのではなく、旧com.unity.ide.vscodeを使わず、現在のUnity公式・Microsoft公式の連携方法を利用することが重要です。

以上、UnityでVSCodeが非推奨とされる理由についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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