VSCodeとGitHubの連携を解除したい場合は、「何を解除したいのか」によって操作方法が異なります。
たとえば、VSCodeからGitHubアカウントをサインアウトしたい場合と、特定のプロジェクトをGitHubリポジトリから切り離したい場合では、必要な操作が異なります。
また、GitHubとの認証にはOAuthだけでなく、SSHやPersonal Access Tokenなどが使われている場合もあります。
そのため、単にVSCodeからサインアウトするだけでは、GitHubとのすべての接続が解除されるとは限りません。
目的に応じて、適切な方法を選ぶことが重要です。
VSCodeとGitHubの連携解除にはいくつかの種類がある
VSCodeとGitHubの連携解除は、大きく分けると次のような操作があります。
- VSCodeからGitHubアカウントをサインアウトする
- プロジェクトに登録されているGitHubのリモートリポジトリを削除する
- GitHub側からVSCodeなどの認証を取り消す
- GitHub関連の拡張機能を無効化・アンインストールする
- SSHキーやPersonal Access Tokenなどの認証情報を見直す
- Git管理そのものを解除する
どの操作が必要かは、目的によって変わります。
単純に「VSCodeで別のGitHubアカウントを使いたい」のであれば、VSCodeからサインアウトして別アカウントでログインすれば十分な場合があります。
一方で、「このPCからGitHubへアクセスできない状態にしたい」という場合は、VSCode側だけでなくGitHub側の認証設定まで確認する必要があります。
VSCodeからGitHubアカウントをサインアウトする
VSCode上でGitHubアカウントとの連携を解除したい場合は、まずサインアウトを行います。
アカウントメニューからサインアウトする
VSCodeを開き、画面内の「アカウント」アイコンをクリックします。
GitHubアカウントが表示されている場合は、そのアカウントから「Sign Out」または「サインアウト」を選択します。
これにより、VSCode内でGitHubアカウントを必要とする機能を利用する際に、再度ログインや認証を求められるようになります。
ただし、VSCodeからサインアウトしても、各プロジェクトに設定されているGitのリモートリポジトリ情報が自動的に削除されるわけではありません。
そのため、特定のプロジェクトをGitHubから切り離したい場合は、別途Gitのremote設定を削除する必要があります。
参考サイト
Visual Studio Codeで連携したGitHubアカウントを変更する方法
プロジェクトとGitHubリポジトリの接続を解除する
特定のプロジェクトだけをGitHubリポジトリから切り離したい場合は、Gitのremote設定を確認・削除します。
現在のリモートリポジトリを確認する
VSCodeで対象のプロジェクトを開き、統合ターミナルを起動します。
ターミナルで次のコマンドを実行します。
git remote -v
すると、現在登録されているリモートリポジトリが表示されます。
たとえば、次のように表示される場合があります。
origin https://github.com/example/sample.git (fetch)
origin https://github.com/example/sample.git (push)
この場合は、originという名前でGitHubリポジトリが登録されています。
originを削除する
originとして登録されているリモートリポジトリを削除する場合は、次のコマンドを実行します。
git remote remove origin
または、短縮形として次のコマンドも使用できます。
git remote rm origin
その後、再度次のコマンドを実行します。
git remote -v
GitHubのURLが表示されなくなっていれば、originのremote設定は削除されています。
git remote remove originはGitHub専用のコマンドではない
注意したいのは、git remote remove originは「GitHubとの連携を解除する専用コマンド」ではないという点です。
このコマンドは、あくまでもoriginという名前のremote設定を削除するためのものです。
たとえば、次のように複数のremoteが登録されているケースもあります。
origin https://github.com/example/project.git
upstream https://github.com/example/project-original.git
この状態で、
git remote remove origin
を実行しても、upstreamは残ります。
そのため、GitHubとの接続先をすべて確認したい場合は、必ず先に次のコマンドを実行するのがおすすめです。
git remote -v
remoteを削除してもローカルファイルは消えない
git remote remove originを実行しても、プロジェクト内のファイルが削除されるわけではありません。
また、ローカルのGitリポジトリ自体も残ります。
そのため、次のような情報は基本的に維持されます。
- ローカルファイル
- ローカルコミット
- ローカルブランチ
- Gitの履歴
.gitフォルダ
つまり、GitHubとの接続先を削除しても、ローカル環境ではGitによるバージョン管理を続けられます。
ただし、remoteを削除すると、そのremoteに関連するremote-tracking branchなどの情報も削除されます。
たとえば、originを削除した場合、origin/mainやorigin/developなどのremote-tracking branchも削除対象になります。
GitHub上のリポジトリは削除されない
git remote remove originを実行しても、GitHub上にあるリポジトリ自体は削除されません。
削除されるのは、ローカルGitに登録されている「接続先」の情報です。
イメージとしては、次のような関係です。
ローカルPC
↓
Gitのremote設定
↓
GitHubリポジトリ
git remote remove originでは、このうち「Gitのremote設定」を削除します。
GitHub上のリポジトリそのものを削除したい場合は、GitHubのWebサイト上で別途削除操作を行う必要があります。
GitHub側からVSCodeの認証を解除する
VSCode側からサインアウトするだけでなく、GitHub側でもアクセス許可を取り消したい場合は、GitHubの設定を確認します。
Authorized OAuth Appsを確認する
GitHubにログインし、プロフィールアイコンから「Settings」を開きます。
その後、次のような流れでアプリケーション設定を確認します。
Settings
→ Integrations
→ Applications
→ Authorized OAuth Apps
GitHubアカウントへのアクセスを許可しているOAuthアプリが表示されます。
VSCode関連の認証が存在する場合は、対象の内容を確認したうえで、不要であれば認可を取り消します。
認可を取り消すと、その認可に関連付けられているトークンも無効になります。
Authorized GitHub Appsも確認する
GitHubではOAuth Appsだけでなく、GitHub Appsとして認証されているサービスもあります。
そのため、必要に応じて「Authorized GitHub Apps」も確認しましょう。
GitHub関連の拡張機能やサービスを利用している場合、こちらに認証情報が存在することがあります。
GitHub Copilotを利用している場合は注意する
VSCodeでGitHub Copilotを利用している場合は、通常のGit操作とは別にCopilot関連の認証が行われています。
GitHub側の認証を取り消すと、VSCode上でCopilotを使用する際に再ログインが必要になる場合があります。
そのため、「GitHubのremoteだけを削除したい」という目的であれば、むやみにCopilot関連の認証まで取り消す必要はありません。
目的に応じて、必要な認証だけを解除することが大切です。
GitHub関連の拡張機能を無効化・アンインストールする
VSCodeでは、GitHub関連の一部機能が拡張機能として提供されています。
代表的なものとして「GitHub Pull Requests and Issues」などがあります。
拡張機能から削除する
VSCodeの拡張機能画面を開き、検索欄に「GitHub」と入力します。
使用しない拡張機能がある場合は、必要に応じて次の操作を行います。
Disable
または、
Uninstall
を選択します。
拡張機能を削除してもGitHubとのGit接続は消えない
ここは混同しやすいポイントです。
GitHub関連の拡張機能を削除しても、git pushやgit pullなどのGit操作が使えなくなるとは限りません。
VSCodeでは、基本的なGit操作やGitHub認証の一部が標準機能として提供されています。
そのため、拡張機能のアンインストールは「GitHubとの接続そのものを解除する操作」ではありません。
あくまで、Pull RequestやIssue操作など、拡張機能が提供している機能を停止するためのものと考えたほうがよいでしょう。
SSHでGitHubに接続している場合は別途確認する
GitHubへの接続方法としてSSHを利用している場合は、VSCodeからサインアウトするだけでは接続できなくならない可能性があります。
remoteのURLを確認する
次のコマンドを実行します。
git remote -v
次のような形式のURLが表示されている場合は、SSH接続を利用しています。
git@github.com:username/project.git
一方、次のような形式であればHTTPS接続です。
https://github.com/username/project.git
SSHキーが残っているとGitHubへ接続できる場合がある
SSH接続では、GitHubアカウントに登録された公開鍵と、PC側に保存された秘密鍵を使って認証します。
そのため、VSCodeからGitHubアカウントをサインアウトしていても、SSHキーによる認証が有効であればGitHubへ接続できる場合があります。
「このPCからGitHubにアクセスできない状態にしたい」という場合は、GitHub側のSSHキー設定についても確認する必要があります。
Personal Access Tokenを利用している場合も確認する
GitHubへの認証にはPersonal Access Tokenが使われることもあります。
特に、CLIやAPI、GitHub Enterpriseなどを利用している環境では、Personal Access Tokenが設定されている場合があります。
VSCodeからサインアウトしただけでは、別途保存されているPersonal Access Tokenが無効になるとは限りません。
そのため、GitHubへのアクセス権限を徹底的に見直したい場合は、GitHub側で発行済みのPersonal Access Tokenも確認するとよいでしょう。
Git Credential Managerなどに保存された認証情報にも注意する
HTTPSでGitHubを利用している場合、認証情報がGit Credential ManagerやOSの資格情報管理機能に保存されていることがあります。
この場合、VSCodeからサインアウトしても、Gitコマンドを実行した際に保存済みの資格情報が使われる可能性があります。
そのため、「GitHubへのアクセスを完全に止めたい」という目的であれば、認証情報がPC側に残っていないかも確認する必要があります。
GitHubとの連携解除とGit管理の解除は別
GitHubとの連携を解除することと、Gitによるバージョン管理をやめることは別です。
GitとGitHubは同じものではありません。
簡単に分けると、次のように考えられます。
Git
=バージョン管理システム
GitHub
=Gitリポジトリをオンラインで管理・共有するサービス
そのため、GitHubとの接続を削除しても、GitそのものはローカルPC上で利用できます。
Git管理そのものを解除する場合
GitHubだけでなく、そのプロジェクトをGitで管理すること自体をやめたい場合は、.gitフォルダを削除します。
.gitフォルダにはGitの管理情報が保存されている
.gitフォルダには、次のような情報が保存されています。
- コミット履歴
- ブランチ情報
- タグ
- remote設定
- Gitの各種設定
- reflog
.gitフォルダを削除すると、そのフォルダはGitリポジトリとして認識されなくなります。
ローカルのGit履歴なども利用できなくなるため、実行する際は注意が必要です。
単にGitHubとの接続を解除したいだけであれば、.gitフォルダを削除する必要はありません。
目的別に適した解除方法を選ぶ
VSCodeとGitHubの連携解除は、目的ごとに必要な操作が異なります。
VSCodeからGitHubアカウントをログアウトしたい場合
VSCodeのアカウントメニューからGitHubをサインアウトします。
特定のプロジェクトだけGitHubから切り離したい場合
まず、
git remote -v
でremoteを確認します。
originとしてGitHubが登録されている場合は、
git remote remove origin
を実行します。
GitHub側からVSCodeのアクセス権を取り消したい場合
GitHubの、
Settings
→ Integrations
→ Applications
からOAuth AppsやGitHub Appsを確認し、不要な認可を取り消します。
GitHub関連の拡張機能を使わない場合
VSCodeの拡張機能画面から、GitHub関連の拡張機能を無効化またはアンインストールします。
このPCからGitHubへアクセスできないようにしたい場合
VSCodeのサインアウトだけでなく、次の認証方法も確認します。
- OAuth認証
- GitHub Apps
- SSHキー
- Personal Access Token
- Git Credential Managerなどに保存されている資格情報
どの認証方式を使用しているかによって、必要な対応は異なります。
Git管理そのものをやめたい場合
.gitフォルダを削除します。
ただし、コミット履歴なども利用できなくなるため、GitHubとの接続だけを解除したい場合は削除しないようにしましょう。
VSCodeとGitHubの連携解除は目的を明確にして行うことが重要
VSCodeとGitHubの連携を解除する方法は1つではありません。
VSCodeからGitHubアカウントをサインアウトするだけでよい場合もあれば、プロジェクトに登録されているremote設定を削除する必要がある場合もあります。
特定のプロジェクトをGitHubから切り離したいだけであれば、まず、
git remote -v
で接続先を確認し、必要に応じて、
git remote remove origin
を実行する方法が基本です。
一方で、このPCからGitHubへのアクセスそのものを止めたい場合は、VSCode側だけではなく、GitHub側のOAuth認証、SSHキー、Personal Access Token、PCに保存されている資格情報なども確認する必要があります。
また、GitHubとの接続を解除することと、Git管理そのものを解除することは別です。
GitHubとの接続だけを外したい場合は、.gitフォルダを削除しないように注意しましょう。
以上、VSCodeとGitHubの連携を解除する方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。









