VSCodeでXLSXファイルを開く方法について

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目次

VSCodeでXLSXファイルをそのまま開けるのか

VSCode標準ではExcelのように表示できない

VSCodeは基本的にソースコードやテキストファイルを編集するためのエディターです。

そのため、XLSXファイルをMicrosoft Excelのようなスプレッドシート形式で表示する機能は、標準では搭載されていません。

XLSXファイルをクリックしても、Excelのように行・列・セルが並んだ画面にはならないのが基本です。

VSCode内でXLSXを表形式で表示したい場合は、XLSXに対応した拡張機能を利用する必要があります。

XLSXは通常のテキストファイルではない

XLSXは、CSVやTXTのような単純なプレーンテキストファイルではありません。

XLSXはOffice Open XMLという形式を利用しており、内部ではXMLファイルなどをZIPパッケージとしてまとめています。

そのため、VSCodeの通常のテキストエディターで直接開いて内容を確認する用途には向いていません。

一方で、XLSX専用のビューアーやカスタムエディターを提供する拡張機能を利用すれば、VSCode内で表形式として表示できます。

方法1:XLSX対応の拡張機能を利用する

拡張機能画面を開く

VSCodeでXLSXを表示する最も手軽な方法は、XLSX対応の拡張機能をインストールすることです。

VSCodeを起動したら、左側のアクティビティバーにある「Extensions」をクリックします。

WindowsやLinuxでは、以下のショートカットでも開けます。

Ctrl + Shift + X

macOSでは、以下のショートカットを利用できます。

Command + Shift + X

検索欄が表示されたら、以下のようなキーワードで検索します。

XLSX
Excel
Office Viewer
Spreadsheet

XLSXの閲覧に対応した拡張機能を選ぶ

XLSXの内容を見るだけであれば、閲覧専用の拡張機能を利用できます。

例えば「Office File Preview」のような拡張機能では、XLSXやXLSMなどのファイルをVSCode内でプレビューできます。

複数のワークシートが含まれているファイルでは、シートを切り替えながら内容を確認することも可能です。

ただし、閲覧専用の拡張機能ではセルの内容を変更して保存することはできません。

そのため、用途が「確認だけ」であれば適していますが、「編集」まで行いたい場合は編集機能を持つ拡張機能を選ぶ必要があります。

参考サイト

Visual Studio CodeでExcelを手軽に開く!「Excel Viewer」拡張機能のインストールと使い方を徹底解説

方法2:XLSXファイルをVSCode内でプレビューする

エクスプローラーからXLSXファイルを開く

XLSX対応拡張機能をインストールしたら、VSCodeのエクスプローラーから対象ファイルを開きます。

例えば、以下のようなプロジェクトがあるとします。

my-project/
├── src/
│   └── main.py
├── data/
│   └── sales.xlsx
└── README.md

VSCodeでmy-projectを開き、data/sales.xlsxをクリックします。

対応拡張機能が正しく動作していれば、XLSXファイルが表形式で表示されます。

「Open With」で表示方法を選択する

XLSXファイルをクリックしても期待したビューアーが起動しない場合は、「Open With」を利用します。

エクスプローラー上でXLSXファイルを右クリックし、表示方法を選択します。

環境によっては、以下のような項目が表示されます。

Open With...
Reopen Editor With...

表示されたエディター一覧から、インストールしたXLSX対応ビューアーを選択します。

VSCodeには、ファイル形式ごとに使用するエディターを切り替えられる仕組みがあるため、複数のビューアーをインストールしている場合にも便利です。

方法3:VSCodeでXLSXファイルを編集する

編集対応の拡張機能を利用する

XLSXを閲覧するだけでなく、セルの内容を書き換えたい場合は、編集機能を備えた拡張機能を利用します。

例えば「SheetLab」のような拡張機能では、XLSXファイルの閲覧だけでなく、セルの編集や保存にも対応しています。

拡張機能によっては、以下のような操作が可能です。

  • セルの値を編集する
  • ワークシートを切り替える
  • シートを追加・削除する
  • 数式を編集する
  • 並べ替えを行う
  • フィルターを設定する
  • 行や列のサイズを変更する
  • セルの書式を変更する

簡単なXLSX編集であれば、VSCodeだけで作業を完結できる場合があります。

XLS形式の保存には注意する

.xlsxと.xlsは異なるファイル形式です。

.xlsxはOffice Open XML形式ですが、.xlsは古いExcel形式です。

一部のVSCode拡張機能では、.xlsを読み込むことはできても、そのまま.xls形式で上書き保存できない場合があります。

例えば、旧形式のXLSを読み込んだ後に、XLSXとして書き出す仕様になっている拡張機能もあります。

そのため、古いExcelファイルを扱う場合は、対応形式と保存形式を確認してから利用すると安全です。

VSCodeのXLSX拡張機能はExcelの完全な代替ではない

高度なExcel機能には対応しない場合がある

VSCodeのXLSX拡張機能は便利ですが、Microsoft Excelと完全に同じ機能を利用できるわけではありません。

特に、以下のような機能は拡張機能によって未対応だったり、一部しか再現できなかったりする場合があります。

  • 高度なグラフ
  • ピボットテーブル
  • 高度な条件付き書式
  • VBAマクロ
  • Power Query
  • 外部データ接続
  • 高度な印刷設定
  • Excel固有の複雑な機能

そのため、複雑なExcelブックを編集する場合は、Microsoft ExcelやLibreOffice Calcなどの表計算ソフトを利用したほうが安全です。

XLSMファイルは特に注意する

.xlsmはマクロを含められるExcelファイルです。

一部のVSCode拡張機能ではXLSMの読み込みや保存に対応していますが、VBAマクロをExcelと同じように実行・編集できるとは限りません。

マクロを含む重要なファイルを編集する場合は、保存時にマクロが維持されるかを事前に確認することが重要です。

方法4:閲覧専用ビューアーとしてVSCodeを使う

XLSXの内容確認だけなら閲覧専用拡張機能が便利

XLSXを変更する必要がなく、内容だけを確認したい場合は、閲覧専用ビューアーが向いています。

例えば、開発プロジェクト内に以下のようなファイルがあるケースです。

README.md
仕様書.xlsx
config.json
src/

開発中に仕様書のXLSXを確認するだけであれば、VSCodeから離れずに内容を確認できるため便利です。

Microsoft Excelを毎回起動する必要がなくなり、コードと資料を同じ画面上で確認しやすくなります。

ローカル表示型の拡張機能もある

Officeファイルをローカル環境でレンダリングするタイプの拡張機能もあります。

機密情報を含むファイルを扱う場合は、ファイルを外部サーバーへ送信する仕様になっていないか確認してから利用すると安心です。

拡張機能を導入する際は、Visual Studio Marketplaceの説明やプライバシー関連の記載を確認しておくとよいでしょう。

方法5:XLSXをMicrosoft Excelなどの外部アプリで開く

本格的な編集はExcelを使う

VSCode内で無理にXLSXを編集する必要はありません。

複雑なExcelファイルを扱う場合は、VSCodeとMicrosoft Excelを役割分担して使う方法も実用的です。

例えば、以下のように使い分けます。

VSCode
→ ソースコードを書く
→ PythonやJavaScriptを編集する

Microsoft Excel
→ XLSXを編集する
→ 数式やグラフを確認する
→ ピボットテーブルを操作する

VSCodeはコード編集に特化し、XLSXの編集はExcelに任せることで、各ソフトの強みを活かせます。

外部アプリで開く拡張機能も利用できる

VSCodeのエクスプローラーからXLSXをOSの既定アプリケーションで開ける拡張機能もあります。

Windowsで.xlsxの既定アプリがMicrosoft Excelになっている場合、VSCodeからXLSXを選択してExcelを起動できます。

VSCode内でXLSXを編集する必要がない場合は、この方法も便利です。

XLSXとCSVの違い

CSVはVSCodeで直接編集しやすい

CSVはプレーンテキスト形式のため、VSCode標準機能だけで直接開いて編集できます。

例えば、以下のようなデータです。

id,name,price
1,Apple,150
2,Orange,120
3,Banana,100

テキストとして保存されているため、ソースコードと同じように編集できます。

Gitで変更履歴を管理する場合も、どの行が変更されたかを確認しやすいというメリットがあります。

XLSXは書式や複数シートを保持できる

XLSXには、CSVでは保持できない情報を保存できます。

例えば、以下のような情報です。

  • 複数ワークシート
  • フォント
  • 背景色
  • 罫線
  • 数式
  • グラフ
  • 結合セル
  • セル幅や行の高さ

そのため、単純なデータ管理であればCSV、Excel固有の機能が必要であればXLSXが適しています。

Git管理ではCSVのほうが扱いやすい

XLSXは内部的に複数ファイルをZIPパッケージ化した形式なので、Gitで通常のテキストファイルのように変更内容を比較するのは困難です。

例えば、セルを1つ変更しただけでも、Git上では人間が読みやすい行単位の差分にならない場合があります。

CSVであればテキストとして保存されているため、変更箇所を簡単に確認できます。

そのため、Gitでデータ変更を細かく管理したい場合はCSVのほうが適しています。

XLSXの差分をVSCodeで確認する方法

XLSX専用の差分表示拡張機能を利用する

XLSXをGit管理している場合でも、専用の拡張機能を利用すればセル単位で差分を確認できる場合があります。

例えば「XLSX Diff」のような拡張機能では、2つのXLSXファイルを比較して、追加・削除・変更されたセルを確認できます。

通常のGit diffでは確認しにくいXLSXの変更内容を視覚的に把握できるため、Excelファイルをバージョン管理している環境では便利です。

PythonからXLSXファイルを開く方法

pandasを利用する

VSCodeでPythonを使っている場合は、XLSXを画面上で開くだけでなく、プログラムから読み込む方法もあります。

代表的なのがpandasです。

import pandas as pd

df = pd.read_excel("data.xlsx")

print(df)

pandas.read_excel()を利用すると、ExcelのワークシートをDataFrameとして読み込めます。

特定のシートを読み込む

特定のワークシートだけを読み込みたい場合は、sheet_nameを指定します。

import pandas as pd

df = pd.read_excel(
    "data.xlsx",
    sheet_name="Sheet1"
)

print(df)

すべてのシートを読み込む

すべてのシートをまとめて読み込みたい場合は、sheet_name=Noneを指定できます。

import pandas as pd

sheets = pd.read_excel(
    "data.xlsx",
    sheet_name=None
)

for sheet_name, df in sheets.items():
    print(sheet_name)
    print(df)

この場合、シート名をキー、DataFrameを値とする辞書形式で取得できます。

openpyxlなどが必要になる場合がある

pandasでXLSXを扱う場合、利用する環境やエンジンによって追加ライブラリが必要になることがあります。

代表的なのがopenpyxlです。

例えば、以下のようにインストールできます。

pip install pandas openpyxl

ただし、pandasではopenpyxl以外のExcel読み込みエンジンを利用できる場合もあります。

そのため、「XLSXを扱うには必ずopenpyxlが必要」と考えるのではなく、使用しているpandasのバージョンや設定に応じて確認するとよいでしょう。

JavaScript・Node.jsからXLSXを開く方法

SheetJSを利用する

JavaScriptやNode.jsからXLSXを処理する場合は、SheetJSなどのライブラリを利用できます。

例えば、xlsxパッケージを利用する場合は以下のようにインストールします。

npm install xlsx

XLSXファイルを読み込む例は以下のとおりです。

const XLSX = require("xlsx");

const workbook = XLSX.readFile("data.xlsx");

const sheetName = workbook.SheetNames[0];
const worksheet = workbook.Sheets[sheetName];

const data = XLSX.utils.sheet_to_json(worksheet);

console.log(data);

SheetNames[0]で最初のシート名を取得し、sheet_to_json()でJavaScriptのデータへ変換しています。

Webアプリや業務システムでExcelデータを取り込みたい場合に便利です。

VSCodeでXLSXファイルが開けない場合の対処法

拡張機能がXLSXに対応しているか確認する

Excel関連の拡張機能であっても、対応しているファイル形式はそれぞれ異なります。

以下の形式すべてに対応しているとは限りません。

.xlsx
.xls
.xlsm
.csv
.ods

特に.xlsと.xlsxは異なる形式です。

使用している拡張機能のMarketplaceページを確認し、対象ファイルに対応しているか確認しましょう。

「Open With」でエディターを変更する

拡張機能をインストールしているにもかかわらず正常に表示されない場合は、「Open With」から表示するエディターを変更します。

XLSXファイルを右クリック
↓
Open With
↓
XLSX対応ビューアーを選択

複数の拡張機能をインストールしている場合に有効です。

VSCodeを再読み込みする

拡張機能が正常に認識されない場合は、VSCodeのウィンドウを再読み込みすると改善することがあります。

コマンドパレットを開き、以下を実行します。

Developer: Reload Window

WindowsやLinuxでは、以下のショートカットでコマンドパレットを開けます。

Ctrl + Shift + P

macOSでは以下です。

Command + Shift + P

ただし、多くの拡張機能はインストール後すぐに利用できるため、毎回再読み込みが必要というわけではありません。

XLSXファイル自体に問題がないか確認する

VSCodeで開けない原因が、拡張機能ではなくXLSXファイル自体にある場合もあります。

同じファイルをMicrosoft ExcelやLibreOffice Calcで開けるか確認してください。

他のソフトでも開けない場合は、ファイルが破損している可能性があります。

VSCodeでXLSXを扱う方法の選び方

閲覧だけならプレビュー拡張機能

XLSXの内容を見るだけであれば、閲覧専用のプレビュー拡張機能が最も手軽です。

開発中に仕様書やデータファイルを確認する用途なら、VSCodeから離れずに閲覧できます。

簡単な編集なら編集対応拡張機能

セルの値を少し変更する程度であれば、XLSX編集に対応した拡張機能を利用できます。

ただし、複雑なExcel機能が含まれている場合は、保存によって一部の情報が失われないか確認してから利用することが重要です。

本格的な編集ならMicrosoft Excel

グラフ、ピボットテーブル、マクロ、Power Queryなどを使用する場合は、Microsoft Excelなどの専用ソフトを利用するほうが適しています。

VSCodeの拡張機能は便利ですが、Excelのすべての機能を再現するものではありません。

自動処理ならPythonやJavaScript

XLSXから大量のデータを読み取ったり、自動的に加工したりする場合は、PythonやJavaScriptを利用する方法が適しています。

Pythonではpandasやopenpyxl、JavaScriptではSheetJSなどを利用できます。

まとめ

VSCodeでXLSXファイルを開くことはできますが、標準機能だけではMicrosoft Excelのように表形式で閲覧・編集することはできません。

XLSXをVSCode内で確認したい場合は、XLSX対応のビューアー系拡張機能を利用するのが基本です。

簡単なセル編集まで行いたい場合は、編集と保存に対応した拡張機能を利用できます。

一方、グラフ、ピボットテーブル、VBAマクロなどを含む複雑なExcelファイルについては、Microsoft Excelなどの専用ソフトを利用したほうが安全です。

また、XLSXのデータを自動処理したい場合は、PythonのpandasやJavaScriptのSheetJSなどを使ってプログラムから読み込む方法もあります。

そのため、VSCodeでXLSXを扱う際は、「閲覧したい」「編集したい」「プログラムから処理したい」のどれが目的なのかを明確にしたうえで方法を選ぶことが重要です。

以上、VSCodeでXLSXファイルを開く方法についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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