PHPを学習したり、WebサイトやWordPressの開発をしたりする場合、まず必要になるのがローカル環境です。
ローカル環境とは、自分のPC上でPHPを実行できる環境のことです。
本番サーバーにアップロードしなくても、手元のPCでPHPファイルを動かしたり、ブラウザで表示を確認したりできます。
PHPをローカル環境で動かす方法はいくつかあります。
主な方法は次の通りです。
| 方法 | 向いている用途 | 難易度 |
|---|---|---|
| PHP単体をインストールする | PHPの基礎学習 | 低〜中 |
| PHPのビルトインサーバーを使う | ブラウザでPHPを確認する | 低 |
| XAMPPを使う | PHP + データベースの学習 | 低 |
| Localを使う | WordPressのローカル開発 | 低 |
| Dockerを使う | 実務に近い開発環境 | 中〜高 |
PHPの文法を学ぶだけなら、PHP単体のインストール + ビルトインサーバーで十分です。
一方で、WordPressやデータベースを使った開発をしたい場合は、XAMPP、Local、Dockerなどを使うと便利です。
PHPを動かすために必要なもの
PHPはブラウザだけでは動かない
HTMLやCSSは、ファイルをブラウザで開くだけでも表示できます。
しかし、PHPはブラウザで直接開くだけでは正しく実行されません。
例えば、次のようなPHPファイルがあるとします。
<?php
echo "Hello PHP!";
このファイルを index.php として保存しても、PHPを実行できる環境がなければ、PHPコードとして処理されません。
PHPを動かすには、PCの中にPHPを実行する仕組みが必要です。
流れとしては、次のようになります。
PHPファイル
↓
PHP実行環境
↓
HTMLなどを生成
↓
ブラウザに表示
つまり、ローカル環境でPHPを動かすには、まずPCにPHPをインストールするか、PHPを含んだ開発環境を用意する必要があります。
PHP単体をインストールして動かす方法
PHP単体インストールが向いているケース
PHPの基礎学習をしたい場合は、まずPHP単体をインストールする方法がおすすめです。
例えば、次のような内容を学ぶだけなら、データベースやApacheなどは必須ではありません。
- PHPの基本構文
- 変数
- 配列
- 条件分岐
- 繰り返し処理
- 関数
- フォーム処理の基本
- 簡単なファイル分割
まずはPHPだけを動かせるようにして、慣れてきたらXAMPPやDockerに進むと理解しやすいです。
WindowsでPHPをインストールする方法
WindowsでPHPを動かす方法はいくつかあります。
代表的なのは次の3つです。
1. PHP公式のWindows用ZIPファイルを使う
2. XAMPPを使う
3. ScoopやWindows Package Managerなどを使う
PHP単体でインストールする場合は、PHPのZIPファイルをダウンロードして展開し、環境変数のPATHを設定します。
大まかな手順は次の通りです。
1. PHPをダウンロードする
2. 任意の場所に展開する
3. PHPフォルダを環境変数PATHに追加する
4. コマンドプロンプトやPowerShellで確認する
確認には次のコマンドを使います。
php -v
PHPのバージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。
PHP 8.x.x ...
WindowsではPATH設定でつまずくことが多いため、初心者の場合はXAMPPから始めても問題ありません。
macOSでPHPをインストールする方法
macOSでは、Homebrewを使ってPHPをインストールする方法が一般的です。
まず、Homebrewが入っている状態で次のコマンドを実行します。
brew install php
インストールできたら、バージョンを確認します。
php -v
PHPのバージョンが表示されれば成功です。
PHP 8.x.x ...
なお、macOS 12 Monterey以降ではPHPが標準搭載されていないため、現在のmacOSでは基本的に別途インストールが必要です。
LinuxでPHPをインストールする方法
Ubuntu系のLinuxでは、次のコマンドでPHPをインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install php
インストール後、次のコマンドで確認します。
php -v
バージョン情報が表示されれば、PHPを実行できる状態です。
PHPファイルをコマンドで実行する方法
PHPファイルを作成する
PHPをインストールしたら、まずはコマンドラインでPHPファイルを実行してみましょう。
作業用フォルダを作成します。
mkdir php-test
cd php-test
次に、hello.php というファイルを作成します。
<?php
echo "Hello PHP!" . PHP_EOL;
このファイルを、ターミナルやコマンドプロンプトで実行します。
php hello.php
次のように表示されれば成功です。
Hello PHP!
PHPの文法練習にも使える
コマンドラインでPHPを実行する方法は、PHPの文法練習に向いています。
例えば、変数や条件分岐の確認も簡単にできます。
<?php
$name = "Taro";
if ($name === "Taro") {
echo "こんにちは、Taroさん" . PHP_EOL;
} else {
echo "こんにちは" . PHP_EOL;
}
実行します。
php hello.php
このように、ブラウザを使わなくてもPHPの基本的な動作を確認できます。
PHPのビルトインサーバーでブラウザ表示する方法
ビルトインサーバーとは
PHPには、開発用の簡易Webサーバーが用意されています。
これを使うと、ApacheやNginxを別途用意しなくても、ローカル環境でPHPファイルをブラウザ表示できます。
ただし、PHPのビルトインサーバーは開発用です。
本番公開用のWebサーバーとして使うものではありません。
学習や簡単な動作確認に使うものと考えてください。
PHPのビルトインサーバーを起動する
まず、作業フォルダを作成します。
mkdir php-local
cd php-local
次に、index.php を作成します。
<?php
date_default_timezone_set('Asia/Tokyo');
$message = "ローカル環境でPHPが動いています";
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPテスト</title>
</head>
<body>
<h1><?= htmlspecialchars($message, ENT_QUOTES | ENT_SUBSTITUTE, 'UTF-8') ?></h1>
<p>現在時刻:<?= date('Y-m-d H:i:s') ?></p>
</body>
</html>
ファイルを作成したら、次のコマンドでサーバーを起動します。
php -S localhost:8000
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://localhost:8000
画面に、
ローカル環境でPHPが動いています
と表示されれば成功です。
ポート番号について
localhost:8000 の 8000 はポート番号です。
もし別のアプリがすでに8000番を使っている場合は、別の番号を指定できます。
例えば、8080番で起動する場合は次のようにします。
php -S localhost:8080
その場合、ブラウザでは次のURLにアクセスします。
http://localhost:8080
PHP学習用のフォルダ構成
基本的なフォルダ構成
PHPの学習を始めるなら、最初はシンプルな構成で十分です。
php-practice/
├── index.php
├── about.php
├── form.php
├── confirm.php
├── parts/
│ ├── header.php
│ └── footer.php
└── assets/
├── css/
│ └── style.css
└── js/
└── script.js
HTML、CSS、JavaScriptと同じように、PHPファイルやCSSファイルを分けて管理できます。
CSSを読み込む例
PHPファイルの中でも、通常のHTMLと同じようにCSSを読み込めます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPサイト</title>
<link rel="stylesheet" href="assets/css/style.css">
</head>
<body>
<h1>PHPサイト</h1>
</body>
</html>
PHPファイルだからといって、HTMLの書き方が大きく変わるわけではありません。
HTMLの中に必要な部分だけPHPを埋め込む、というイメージです。
PHPでフォーム送信を試す方法
フォーム処理を学ぶ理由
PHPをローカル環境で動かせるようになったら、フォーム処理を試すのがおすすめです。
フォーム処理は、PHPの代表的な使い方のひとつです。
例えば、次のような機能で使われます。
- お問い合わせフォーム
- 会員登録フォーム
- ログインフォーム
- 検索フォーム
- アンケートフォーム
ここでは、簡単なお問い合わせフォームを作ってみます。
入力フォームを作成する
まず、form.php を作成します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>お問い合わせフォーム</title>
</head>
<body>
<h1>お問い合わせ</h1>
<form action="confirm.php" method="post">
<div>
<label>
お名前:
<input type="text" name="name">
</label>
</div>
<div>
<label>
メッセージ:
<textarea name="message"></textarea>
</label>
</div>
<button type="submit">送信</button>
</form>
</body>
</html>
form タグの action には、送信先のPHPファイルを指定します。
<form action="confirm.php" method="post">
この場合、送信ボタンを押すと、入力内容が confirm.php に送られます。
送信内容を表示する
次に、confirm.php を作成します。
<?php
$name = $_POST['name'] ?? '';
$message = $_POST['message'] ?? '';
function h(string $value): string
{
return htmlspecialchars($value, ENT_QUOTES | ENT_SUBSTITUTE, 'UTF-8');
}
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>送信内容確認</title>
</head>
<body>
<h1>送信内容</h1>
<p>お名前:<?= h($name) ?></p>
<p>メッセージ:<?= nl2br(h($message)) ?></p>
<p><a href="form.php">戻る</a></p>
</body>
</html>
ここで重要なのは、入力値を表示するときに htmlspecialchars() を使っている点です。
ユーザーが入力した値をそのままHTMLに出力すると、XSSというセキュリティリスクにつながる可能性があります。
そのため、フォームから受け取った値を画面に表示するときは、基本的にエスケープ処理を行います。
共通パーツをPHPで読み込む方法
header.phpとfooter.phpを分ける
PHPでは、ヘッダーやフッターなどの共通パーツを別ファイルに分けて読み込めます。
例えば、次のような構成にします。
php-practice/
├── index.php
└── parts/
├── header.php
└── footer.php
parts/header.php を作成します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>PHPサイト</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>PHPサイト</h1>
</header>
parts/footer.php を作成します。
<footer>
<p>© 2026 PHPサイト</p>
</footer>
</body>
</html>
index.php で読み込みます。
<?php require 'parts/header.php'; ?>
<main>
<h2>トップページ</h2>
<p>PHPで共通パーツを読み込んでいます。</p>
</main>
<?php require 'parts/footer.php'; ?>
includeとrequireの違い
PHPで別ファイルを読み込む方法には、主に次の4つがあります。
| 書き方 | 特徴 |
|---|---|
include | 読み込みに失敗しても処理が続く |
require | 読み込みに失敗すると処理が止まる |
include_once | 同じファイルの重複読み込みを防ぐ |
require_once | 必須ファイルを一度だけ読み込む |
ヘッダーやフッターのような表示パーツなら include でも使えます。
ただし、設定ファイルや関数ファイルのように、読み込めないと困るものは require や require_once を使うことが多いです。
XAMPPでPHPを動かす方法
XAMPPとは
XAMPPは、PHP開発に必要なソフトウェアをまとめてインストールできる統合開発環境です。
主に次のようなものが含まれています。
| ソフトウェア | 役割 |
|---|---|
| Apache | Webサーバー |
| PHP | PHP実行環境 |
| MariaDB | データベース |
| phpMyAdmin | データベース管理ツール |
| Perl | プログラミング言語 |
XAMPPを使うと、PHPだけでなく、データベースを使ったWebアプリやWordPressもローカル環境で動かせます。
XAMPPが向いているケース
XAMPPは、次のような人に向いています。
- PHPとデータベースをまとめて学びたい人
- Windowsで簡単にPHP環境を作りたい人
- phpMyAdminを使ってデータベースを操作したい人
- WordPressをローカル環境で試したい人
- Dockerより簡単な方法で始めたい人
初心者がPHPとデータベースを学ぶ場合、XAMPPは比較的始めやすい選択肢です。
XAMPPでPHPを動かす基本手順
XAMPPでPHPを動かす流れは次の通りです。
1. XAMPPをインストールする
2. XAMPP Control Panelを開く
3. Apacheを起動する
4. 必要に応じてMariaDBを起動する
5. htdocsフォルダにPHPファイルを置く
6. ブラウザでlocalhostにアクセスする
Windowsの場合、通常は次の場所に htdocs フォルダがあります。
C:\xampp\htdocs
例えば、次の場所にPHPファイルを置きます。
C:\xampp\htdocs\php-test\index.php
ブラウザでは、次のURLにアクセスします。
http://localhost/php-test/
XAMPPで動かすPHPサンプル
htdocs/php-test/index.php を作成します。
<?php
$title = "XAMPPでPHPを動かす";
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title><?= htmlspecialchars($title, ENT_QUOTES | ENT_SUBSTITUTE, 'UTF-8') ?></title>
</head>
<body>
<h1><?= htmlspecialchars($title, ENT_QUOTES | ENT_SUBSTITUTE, 'UTF-8') ?></h1>
<p>Apache経由でPHPが実行されています。</p>
</body>
</html>
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://localhost/php-test/
画面が表示されれば、XAMPP上でPHPが動いています。
PHPからデータベースに接続する方法
XAMPPではMariaDBを使う
XAMPPでは、データベースとしてMariaDBが同梱されています。
MariaDBはMySQLと互換性が高いため、PHPから接続するときはMySQLと同じような書き方で扱えます。
PHPでは、データベース接続にPDOを使うのが一般的です。
PDOでデータベースに接続する例
以下は、PHPからデータベースに接続するサンプルです。
<?php
$dsn = 'mysql:host=localhost;dbname=test_db;charset=utf8mb4';
$user = 'root';
$password = '';
try {
$pdo = new PDO($dsn, $user, $password);
echo 'データベース接続に成功しました';
} catch (PDOException $e) {
echo 'データベース接続に失敗しました:' . $e->getMessage();
}
XAMPPの初期設定では、次のような接続情報になっていることが多いです。
ホスト:localhost
ユーザー名:root
パスワード:空
ただし、環境や設定によって異なる場合があります。
接続できない場合は、phpMyAdminやXAMPPの設定を確認してください。
WordPressをローカル環境で動かす方法
WordPressにはPHPとデータベースが必要
WordPressはPHPで作られており、データベースも使用します。
そのため、WordPressをローカル環境で動かすには、基本的に次のものが必要です。
PHP
Webサーバー
データベース
これらを自分で個別に用意することもできますが、初心者の場合は専用ツールを使ったほうが簡単です。
WordPress向けのおすすめローカル環境
WordPressをローカルで動かす場合、代表的な選択肢は次の通りです。
| ツール | 特徴 |
|---|---|
| Local | WordPress特化で初心者にも使いやすい |
| XAMPP | PHPやDBの学習にも使いやすい |
| MAMP | macOSユーザーにも使いやすい |
| Docker | 実務やチーム開発に向いている |
| wp-env | WordPress公式寄りの開発環境を作りやすい |
WordPressだけを手軽に動かしたいなら、Localが使いやすいです。
PHPやデータベースの仕組みも学びたいなら、XAMPPも選択肢になります。
実務に近い環境を作りたいなら、Dockerを検討するとよいでしょう。
DockerでPHPを動かす方法
Dockerが向いているケース
Dockerは、コンテナという仕組みを使って開発環境を作る方法です。
XAMPPより少し難易度は上がりますが、実務ではよく使われます。
Dockerには、次のようなメリットがあります。
- PHPのバージョンをプロジェクトごとに固定できる
- MySQLやMariaDBのバージョンも固定できる
- PC本体の環境を汚しにくい
- チームで同じ環境を共有しやすい
- 本番環境に近い構成を作りやすい
実案件やチーム開発を意識するなら、Dockerを使った環境構築にも慣れておくと便利です。
DockerでPHPのみを動かす構成
まずは、PHPとApacheだけを使うシンプルな構成です。
フォルダ構成は次のようにします。
php-docker/
├── docker-compose.yml
└── src/
└── index.php
docker-compose.yml を作成します。
services:
php:
image: php:8.3-apache
ports:
- "8080:80"
volumes:
- ./src:/var/www/html
src/index.php を作成します。
<?php
echo "DockerでPHPが動いています";
起動します。
docker compose up -d
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://localhost:8080
停止する場合は、次のコマンドを実行します。
docker compose down
DockerでPHPとMySQLを動かす方法
PDO MySQL拡張が必要
DockerでPHPとMySQLを接続する場合は、注意点があります。
php:8.3-apache のような公式PHPイメージをそのまま使うだけでは、MySQL接続に必要な pdo_mysql 拡張が入っていない場合があります。
そのため、PHPからPDOでMySQLに接続しようとすると、次のようなエラーが出ることがあります。
could not find driver
この問題を避けるために、Dockerfileを作成して pdo_mysql をインストールします。
DockerでPHP + MySQL + phpMyAdminを使う構成
フォルダ構成は次の通りです。
php-mysql-docker/
├── docker-compose.yml
├── Dockerfile
└── src/
└── index.php
Dockerfile を作成します。
FROM php:8.3-apache
RUN docker-php-ext-install pdo_mysql
docker-compose.yml を作成します。
services:
php:
build: .
ports:
- "8080:80"
volumes:
- ./src:/var/www/html
depends_on:
- db
db:
image: mysql:8.4
environment:
MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
MYSQL_DATABASE: app_db
MYSQL_USER: app_user
MYSQL_PASSWORD: app_pass
ports:
- "3306:3306"
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
phpmyadmin:
image: phpmyadmin:latest
ports:
- "8081:80"
environment:
PMA_HOST: db
PMA_USER: app_user
PMA_PASSWORD: app_pass
depends_on:
- db
volumes:
db_data:
src/index.php を作成します。
<?php
$dsn = 'mysql:host=db;dbname=app_db;charset=utf8mb4';
$user = 'app_user';
$password = 'app_pass';
try {
$pdo = new PDO($dsn, $user, $password);
echo 'Docker環境でDB接続に成功しました';
} catch (PDOException $e) {
echo 'DB接続に失敗しました:' . $e->getMessage();
}
起動します。
docker compose up -d --build
PHPの画面は次のURLで確認できます。
http://localhost:8080
phpMyAdminは次のURLで確認できます。
http://localhost:8081
Docker Compose内ではホスト名に注意する
Docker ComposeでPHPからMySQLに接続する場合、ホスト名は localhost ではなく、サービス名を使います。
今回の例では、データベースサービス名が db です。
そのため、PHP側では次のように書きます。
$dsn = 'mysql:host=db;dbname=app_db;charset=utf8mb4';
localhost と書くと、PHPコンテナ自身を参照してしまうため、MySQLに接続できません。
Laravelをローカル環境で動かす方法
Laravelに必要なもの
Laravelをローカル環境で動かす場合は、PHPだけでなくComposerも必要です。
また、プロジェクトによってはNode.jsやデータベースも必要になります。
主に必要になるものは次の通りです。
PHP
Composer
データベース
Node.js
npm
Laravelを起動する基本手順
Composerがインストールされている場合、次のようにLaravelプロジェクトを作成できます。
composer create-project laravel/laravel example-app
cd example-app
開発用サーバーを起動します。
php artisan serve
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://localhost:8000
Laravelはバージョンによって必要なPHPバージョンや拡張機能が異なります。
そのため、実際に使う場合は、Laravelのバージョンに合ったPHP環境を用意してください。
Composerを導入するメリット
Composerとは
Composerは、PHPのパッケージ管理ツールです。
PHPで本格的な開発をする場合、Composerはほぼ必須になります。
Composerを使うと、ライブラリやフレームワークをプロジェクトごとに管理できます。
代表的な利用例は次の通りです。
- Laravelをインストールする
- Symfonyを使う
- PHPUnitを導入する
- 外部ライブラリを追加する
- プロジェクトの依存関係を管理する
Composerの基本コマンド
既存プロジェクトのライブラリをインストールする場合は、次のコマンドを使います。
composer install
新しいライブラリを追加する場合は、次のようにします。
composer require vendor/package
PHPの文法学習だけなら、最初からComposerを使う必要はありません。
ただし、Laravelや実務的なPHP開発に進む場合は、早めに覚えておくと便利です。
VS CodeでPHPを書くときのポイント
おすすめの拡張機能
PHPを書くエディタとしては、VS Codeが使いやすいです。
おすすめの拡張機能は次の通りです。
| 拡張機能 | 用途 |
|---|---|
| PHP Intelephense | 補完・コード解析 |
| PHP Debug | デバッグ |
| PHP CS Fixer | PHPコード整形 |
| EditorConfig | エディタ設定の統一 |
| Japanese Language Pack | 日本語化 |
PHPのコード整形には、PHP CS FixerなどのPHP向けツールを使うと便利です。
PHPを書くときの基本ルール
PHPを書くときは、次の点を意識するとよいです。
拡張子は .php にする
文字コードは UTF-8 にする
インデントはスペース4つが一般的
PHPタグは <?php を使う
PHPだけのファイルでは閉じタグ ?> を省略することが多い
PHPだけのファイルでは、末尾の閉じタグ ?> は省略されることが多いです。
<?php
function greet(string $name): string
{
return "こんにちは、{$name}さん";
}
一方、HTMLの中にPHPを埋め込む場合は、次のように書けます。
<p><?= htmlspecialchars($name, ENT_QUOTES | ENT_SUBSTITUTE, 'UTF-8') ?></p>
よくあるエラーと対処法
phpコマンドが見つからない
次のようなエラーが出ることがあります。
'php' is not recognized as an internal or external command
または、macOSやLinuxで次のように表示されることがあります。
command not found: php
主な原因は次の通りです。
PHPがインストールされていない
PATHが通っていない
ターミナルを再起動していない
対処法は次の通りです。
PHPがインストールされているか確認する
環境変数PATHを確認する
ターミナルやコマンドプロンプトを再起動する
必要に応じてPCを再起動する
まずは次のコマンドで確認してください。
php -v
localhostにアクセスできない
localhost にアクセスできない場合、主な原因は次の通りです。
サーバーを起動していない
ポート番号が違う
別のアプリが同じポートを使っている
ファイアウォールで止まっている
PHPのビルトインサーバーを使う場合は、次のコマンドを実行しているか確認します。
php -S localhost:8000
ブラウザでは次のURLにアクセスします。
http://localhost:8000
PHPファイルの中身がそのまま表示される
ブラウザに次のようなPHPコードがそのまま表示される場合があります。
<?php echo "Hello"; ?>
これは、PHPが実行されていない状態です。
主な原因は次の通りです。
Webサーバー経由でアクセスしていない
PHPがWebサーバーに設定されていない
拡張子が .html になっている
file:/// で直接開いている
PHPを実行するには、次のようなURLでアクセスする必要があります。
http://localhost:8000/
http://localhost/php-test/
ファイルをダブルクリックして、次のようなURLで開いている場合は注意してください。
file:///C:/...
この場合、PHPとして実行されません。
XAMPPのApacheが起動しない
XAMPPでApacheが起動しない場合、よくある原因はポート番号の競合です。
特に、ポート80が他のアプリに使われていると、Apacheが起動できないことがあります。
原因になりやすいものは次の通りです。
IIS
別のApache
Docker
Skypeなどの一部アプリ
他のローカル開発サーバー
対処法として、Apacheのポートを 80 から 8080 などに変更する方法があります。
その場合、アクセスURLも次のように変わります。
http://localhost:8080/
Dockerでcould not find driverと表示される
Docker環境でPHPからMySQLに接続するとき、次のエラーが出ることがあります。
could not find driver
これは、PHPに pdo_mysql 拡張が入っていない場合によく起こります。
対処法として、Dockerfileに次のように書きます。
FROM php:8.3-apache
RUN docker-php-ext-install pdo_mysql
そして、docker-compose.yml では image ではなく build を使います。
services:
php:
build: .
起動時は、ビルドし直します。
docker compose up -d --build
目的別のおすすめローカル環境
PHPの基礎を学びたい場合
PHPの基本構文やフォーム処理を学びたいだけなら、次の構成がおすすめです。
PHP単体インストール
+
PHPビルトインサーバー
起動コマンドは次の通りです。
php -S localhost:8000
この方法はシンプルなので、PHPの学習に集中できます。
PHPとデータベースを学びたい場合
PHPとデータベースを一緒に学びたい場合は、次のどちらかがおすすめです。
XAMPP
Docker
初心者ならXAMPPのほうが始めやすいです。
実務に近い環境を意識するならDockerが向いています。
WordPressを学びたい場合
WordPressをローカル環境で動かしたい場合は、次の選択肢があります。
Local
XAMPP
Docker
WordPressを手軽に試したいならLocalが便利です。
WordPressの仕組みやPHP、データベースも学びたいならXAMPPもよい選択肢です。
実務やチーム開発を意識するならDockerを検討するとよいでしょう。
Laravelを学びたい場合
Laravelを学びたい場合は、次の環境が必要になります。
PHP
Composer
データベース
Node.js
npm
LaravelはComposerを使うため、PHPの基礎に慣れてきたらComposerも学習しておくとスムーズです。
最短でPHPをローカル実行する手順
PHPが入っているか確認する
まず、PHPが使えるか確認します。
php -v
PHPのバージョンが表示されれば、次に進みます。
作業フォルダを作る
mkdir php-test
cd php-test
index.phpを作る
<?php
echo "Hello PHP!";
ビルトインサーバーを起動する
php -S localhost:8000
ブラウザで確認する
ブラウザで次のURLにアクセスします。
http://localhost:8000
画面に次のように表示されれば成功です。
Hello PHP!
まとめ
PHPをローカル環境で動かす方法は、目的によって選ぶのが重要です。
| 目的 | おすすめ環境 |
|---|---|
| PHPの文法を学びたい | PHP単体 |
| ブラウザでPHPを確認したい | PHPビルトインサーバー |
| PHPとデータベースを学びたい | XAMPP |
| WordPressをローカルで動かしたい | Local / XAMPP |
| 実務に近い環境を作りたい | Docker |
| Laravelを学びたい | PHP + Composer |
最初に試すなら、PHP単体をインストールして、php -S localhost:8000 で動かす方法がわかりやすいです。
データベースを使いたくなったらXAMPP、WordPressを触りたくなったらLocal、実務に近い構成を作りたくなったらDockerに進むとよいでしょう。
以上、ローカル環境でPHPを動かす方法についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










