SESエンジニアの2年目は、キャリアの中でも評価や方向性が分かれ始める重要な時期です。
1年目が「業務や環境に慣れる期間」だとすれば、2年目はエンジニアとしての“自走力”や“伸びしろ”を見られ始めるフェーズといえます。
本記事では、SESという働き方の特性を踏まえながら、2年目エンジニアの立ち位置、仕事内容、求められるスキル、注意点、意識しておきたい行動について、現実的な視点で整理します。
SESエンジニア2年目の立ち位置
1年目との違い
多くの現場では、2年目になると「完全な新人」として扱われる場面は徐々に減っていきます。
- 1年目:指示を受けながら作業を進める段階
- 2年目:一部の作業は自分で判断しながら進めることを期待される段階
ただし、これはすべての現場に共通するわけではありません。
教育前提の現場もあれば、即戦力を求められる現場もあり、期待値は配属先によって大きく異なります。
重要なのは、「2年目だから必ずこうなる」ではなく、“そう見られやすくなる可能性が高まる”という点です。
2年目SESエンジニアの主な仕事内容(例)
案件内容や技術分野によって差はありますが、2年目になると以下のような業務を担当するケースが増えることがあります。
- 既存機能の修正や軽微な機能追加
- バグ調査や原因の切り分け
- テスト実行、テスト項目の作成
- 定型的な作業の単独対応
- 手順が決まっている業務の自走
- 新人や後輩への簡単なフォロー(環境次第)
設計工程やレビュー業務に関われるかどうかは、現場の体制や契約範囲次第です。
2年目で設計経験を積める人もいれば、運用・保守中心の業務が続く人もいます。
2年目で評価されやすい状態の目安
SESエンジニア2年目において、「これができていると評価されやすい」とされるポイントは次のようなものです。
- 担当タスクを期限内に完了できる
- エラーや不具合について、自分なりに調査を行える
- 既存コードや処理の流れを読み、概要を把握できる
- 開発・運用の基本的な流れを説明できる
- 報告・連絡・相談を適切なタイミングで行える
これらは必須条件というより、“できていると安心されやすい基準”に近いものです。
現場によっては権限や担当範囲の都合で、実践が難しい場合もあります。
技術分野別の理解レベル(一例)
Web系
- HTML / CSS / JavaScript の基本構造の理解
- 使用しているフレームワークの役割や処理の流れを把握
- 既存画面やAPIの修正に対応できるレベル
業務系(Java / C# など)
- 基本文法の理解
- 既存プログラムの処理内容を追える
- SQLで基本的なCRUD操作ができる
インフラ・運用系
- Linuxの基本操作
- サーバーやネットワーク構成の概要理解
- 障害対応手順や運用ルールの把握
あくまで目安であり、すべてを満たしていなければならないわけではありません。
SES特有の注意点:配属案件による経験差
SESでは、配属される案件によって得られる経験の差が大きくなりやすいという特徴があります。
- 開発工程に関われるか
- レビュー文化があるか
- 質問しやすい環境か
- 担当範囲が固定されすぎていないか
これらの違いが、2年目以降の成長スピードに影響することがあります。
そのため、「自分の成長が止まっているように感じる」と悩む人が増えやすい時期でもあります。
評価・年収についての考え方
SESエンジニアの評価や年収は、以下の要素の影響を強く受けます。
- 現場からの評価
- 担当案件の単価
- 会社の還元率や給与制度
- 地域・業界・契約形態
そのため、「2年目だから年収はいくら」と一概に言えるものではありません。
同じ2年目でも、条件によって大きな差が生じるのが現実です。
重要なのは、金額そのものよりも、
- 現場評価が次の案件にどう影響するか
- スキルが単価や業務範囲にどう反映されるか
といった構造を理解しておくことです。
2年目SESエンジニアが感じやすい悩み
この時期に多く聞かれるのは、次のような悩みです。
- スキルが伸びている実感がない
- 周囲と比べて焦る
- 将来のキャリアが見えない
- 今の現場を続けるべきか迷う
これらはSESに限らず、実務経験が1〜2年目のエンジニアに共通する悩みでもあります。
2年目に意識しておきたい行動
技術の方向性を意識する
幅広く触れる時期ではありますが、「どの分野を軸にするか」を少しずつ意識し始めることが重要です。
現場外での学習・アウトプット
現場経験だけに依存せず、
- 個人開発
- 学習した内容の整理
- 技術記事の執筆
- ポートフォリオ作成
などを通じて、理解を言語化・可視化しておくと成長につながりやすくなります。
環境を客観的に見る
今の現場で、
- 改善の余地があるか
- 相談や調整が可能か
- 学べる要素が残っているか
を冷静に判断することも大切です。
状況によっては、環境を変える選択肢を検討すること自体が悪いわけではありません。
まとめ:2年目は「評価が固まる前の準備期間」
SESエンジニアの2年目は、
- まだ方向転換がしやすい
- 行動次第で差がつき始める
- 3年目以降の評価につながる
という特徴を持つ時期です。
焦りすぎる必要はありませんが、「何も考えずに過ごす」のと「意識して積み重ねる」のでは、数年後に大きな違いが生まれやすいタイミングでもあります。
以上、SESエンジニアの2年目についてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










