SESでトレンドのプログラミング言語について

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SES(システムエンジニアリングサービス)業界では、「流行っている言語」よりも「実務案件で採用されやすい言語」 が重要視されます。

本記事では、求人・案件市場のデータや業界で一般的に語られている傾向を踏まえ、SES現場で評価されやすいプログラミング言語を、背景とともに整理します。

※SESに限定した公的統計は存在しないため、ここでは「国内の求人・案件市場」「SES企業の募集傾向」「現場で語られやすい実態」を総合した内容としています。

目次

Java:業務系・基幹系を中心に根強い需要

Javaは、SES業界において現在も中心的な位置を占めている言語の一つです。

特に以下の分野では、Javaを前提とした案件が多いとされています。

  • 業務系Webシステム
  • 基幹システム
  • 金融・官公庁・大企業向けシステム

これらの領域では、既存システムがJavaで構築されているケースが多く、保守・改修・機能追加といった文脈でJavaエンジニアが継続的に求められます。

SES案件で評価されやすいJava関連スキル

  • Spring / Spring Boot
  • ORM(MyBatis / JPAなど)
  • RDB(Oracle / PostgreSQL 等)
  • チーム開発経験(設計書・レビュー対応)

Javaは「最新トレンド」というより、安定した案件供給が見込める“基盤言語”として位置づけるのが現実的です。

JavaScript / TypeScript:Web系案件で存在感が拡大

近年、国内の案件・求人市場全体ではTypeScriptを採用するWeb開発案件が非常に強い傾向を示しています。

SES業界においても、以下のような案件でTypeScriptが使われるケースが増えています。

  • Webアプリケーションのフロントエンド開発
  • 管理画面・業務用UI
  • API連携を前提としたSPA開発

特に React / Next.js + TypeScript の組み合わせは、求人・案件データ上でも中心的な構成として扱われることが多くなっています。

SESで評価されやすいポイント

  • TypeScriptでの実装経験
  • React / Vue などのフレームワーク経験
  • API連携・状態管理の理解
  • デザイナー・バックエンドとの協業経験

Javaに比べると案件の性質はやや異なりますが、Web系・SaaS系のSES案件を狙う場合、非常に相性が良い言語群です。

Python:AI・データ・業務効率化領域で注目

Pythonは、SES業界全体で見るとJavaほど案件数が多いわけではありませんが、特定領域において強い需要が存在する言語です。

主に以下の分野で採用されやすい傾向があります。

  • データ分析・可視化
  • 機械学習・AI関連のPoC
  • 業務自動化・スクリプト開発
  • Web API(Django / FastAPI)

Python案件では、「Python単体」よりも「Python+クラウド+SQL」のように複数スキルの組み合わせが求められるケースが一般的です。

特徴として押さえておきたい点

  • 開発スピードが求められる案件が多い
  • PoCや検証フェーズの参画が多い
  • データや業務改善文脈での評価が高い

AI・データ寄りのSES案件を狙う場合、有力な選択肢になります。

PHP:Laravelを軸にした安定需要

PHPは一時期ネガティブに語られることもありましたが、現在は Laravelを前提としたモダンPHP開発として再評価されています。

SESで見られる主な案件は以下の通りです。

  • 既存Webサービスの改修・機能追加
  • ECサイト・業務管理システム
  • WordPress+カスタマイズ案件

PHP案件の特徴

  • 中小〜中堅企業向けが多い
  • 即戦力を求められやすい
  • フレームワーク理解が重視される

「最先端」というより、Web系SESで安定して稼働しやすい現実的な選択肢と言えます。

Go:高単価になりやすいが経験者向け

Go(Golang)は、案件データ上で比較的高単価になりやすい言語として扱われることが多いのが特徴です。

SES案件では以下のような分野で見られます。

  • Web API / バックエンド開発
  • マイクロサービス
  • クラウドネイティブな構成のシステム

ただし、Go案件は「未経験可」や「学習中歓迎」が少なく、経験者前提の募集が中心です。

そのため、

  • 単価アップを狙う中堅層
  • 技術志向の強いエンジニア

に向いた言語と整理できます。

C#:企業向け・業務系で堅実な需要

C#は、Javaと同様に業務系システムで長く使われてきた言語です。

SESでは以下の領域で安定した需要があります。

  • 社内業務システム
  • 製造業向けアプリケーション
  • .NET × Azure 環境

VB.NETからの移行や、既存システムの保守・改修案件も多く、堅実に長期参画しやすい言語といえます。

言語だけでなく「周辺スキル」が評価を左右する

SES業界では、プログラミング言語そのもの以上に以下の要素が重視される傾向があります。

  • フレームワーク・ライブラリ経験
  • 業務理解(要件定義・設計フェーズへの関与)
  • クラウド(AWS / Azure / GCP)
  • チーム開発・コミュニケーション力

そのため、「言語+何ができるか」までセットで語れることが重要です。

まとめ:SES視点での現実的な整理

  • 安定志向:Java / C#
  • Web系・モダン:TypeScript
  • AI・データ寄り:Python
  • Web実務重視:PHP(Laravel)
  • 単価アップ狙い:Go

SESでの言語選択は、「流行」ではなく案件との接点をどれだけ持てるかで考えるのが最も合理的です。

以上、SES業界でトレンドのプログラミング言語についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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