SESは雑用も多いのか

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SES(システムエンジニアリングサービス)について調べていると、「SESは雑用ばかりさせられる」「開発ができず、何でも屋になる」といった声を目にすることがあります。

では実際に、SESは本当に雑用が多い働き方なのでしょうか。

結論から言うと、SESだから必ず雑用が多いわけではありません。

ただし、現場の体制や契約の運用次第では、エンジニア本来の業務以外の作業が増えやすい構造があるのも事実です。

この記事では、

  • SESで「雑用が多い」と言われる理由
  • 実際に発生しやすい“雑用”の具体例
  • 雑用が多い現場・少ない現場の違い
  • 雑用を避ける・価値ある経験に変える視点

を整理して解説します。

目次

そもそもSESで言われる「雑用」とは何か

ここでいう「雑用」とは、単なる庶務や掃除のことではありません。

主に次のような、エンジニア本来の専門業務(設計・開発・改善)から外れがちな作業を指します。

  • 会議調整や議事録作成などの事務作業
  • 問い合わせ対応や一次切り分けが中心の業務
  • 手作業のテストやデータ修正が延々と続く作業
  • 誰の担当か決まっていない作業の穴埋め

これらが業務の大半を占めてしまうと、「雑用ばかり」という印象につながります。

なぜSESでは雑用が増えやすいのか(構造的な理由)

業務範囲が曖昧になりやすい

SESは、成果物を納品して終わる請負契約と違い、業務支援という形でチームに常駐するケースが多い働き方です。
そのため、

  • 「これもついでにお願いできる?」
  • 「誰もやっていないからやってほしい」

といった依頼が積み重なりやすく、業務範囲が少しずつ広がることがあります。

現場に“足りない役割”を埋める期待をされやすい

人手不足や体制が整っていない現場では、

  • 調整役がいない
  • ドキュメントが整備されていない
  • 問い合わせ対応が属人化している

といった「穴」が存在します。

その結果、常駐しているSESエンジニアが補助役として雑務を引き受ける流れになりやすいのです。

「SESだから」というより「現場の成熟度」の問題

重要なのは、雑用が多い原因はSESそのものではないという点です。

同じSESでも、

  • 役割が明確
  • チケット管理されている
  • 優先度が整理されている

現場では、開発や設計に集中できるケースも珍しくありません。

逆に、プロパー社員でも、体制が崩れている現場では雑務に追われることがあります。

SES現場で発生しやすい雑用の具体例

事務・調整系の作業

  • 会議設定、議事録作成
  • 進捗資料の作成、数値の取りまとめ
  • 他部署や他チームとの調整・リマインド

地味ですが時間を消費しやすく、積み重なると負担になります。

問い合わせ・運用サポートの一次対応

  • エラーや不具合の一次切り分け
  • 社内ユーザーからの問い合わせ対応
  • 手順が曖昧な作業のフォロー

運用や保守を志向する人にはプラスですが、開発志向の場合はミスマッチになることがあります。

手作業中心のテスト・データ作成

  • 手動テストの繰り返し
  • データ修正、Excelでの確認作業
  • スクリーンショット取得やチェックリスト消化

改善余地がない状態だと、消耗しやすい業務です。

何でも屋・穴埋め役

  • 退職者の引き継ぎ作業
  • 古いシステムの保守
  • 誰の担当か決まっていない作業全般

責任感が強い人ほど抱え込みやすい傾向があります。

雑用が多い現場の特徴

次のような特徴が重なると、雑用が増えやすくなります。

  • 業務範囲や役割が明文化されていない
  • タスク管理がされていない
  • 緊急対応が常態化している
  • 「とりあえずお願い」が多い
  • 現場に意思決定者がいない

これらはSESに限らず、プロジェクト運営そのものの問題です。

雑用が少ない(エンジニア業務に集中しやすい)現場の特徴

一方で、次の条件がそろう現場では、SESでも雑用は最小限になります。

  • チケット管理が徹底されている
  • 優先度が明確
  • 役割分担が整理されている
  • 割り込み作業がコントロールされている
  • 改善や自動化を歓迎する文化がある

雑用を「無駄」にしないための考え方

すべての雑務が無意味というわけではありません。

  • 業務改善につながる
  • 自動化・仕組み化できる
  • 再現性のあるスキルとして説明できる

この条件を満たす作業は、価値ある周辺業務になります。

逆に、その場しのぎで繰り返すだけの作業は、注意が必要です。

まとめ:SES=雑用が多い、ではない

  • SESだから必ず雑用が多いわけではない
  • 雑用の多さは、現場の体制・成熟度による影響が大きい
  • 業務範囲が曖昧な現場では雑用が増えやすい
  • 改善・仕組み化できるかどうかが重要

SESを検討する際は、「SESかどうか」よりも、どんな現場で、どんな役割を期待されているのかを確認することが、雑用を避ける最大のポイントです。

以上、SESは雑用も多いのかについてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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