SESの客先面談について

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SES(システムエンジニアリングサービス)における客先面談は、SESエンジニアとして働くうえで避けて通れない重要なプロセスです。

しかし、「就職面接と同じなのか?」「違法ではないのか?」「なぜ何度も面談があるのか?」といった疑問を持つ人も少なくありません。

本記事では、SESの客先面談について、実務慣行と法的な注意点の両面から、正確かつわかりやすく解説します。

目次

SESの客先面談とは何か

SESの客先面談とは、SES企業に所属するエンジニアが、案件参画前にクライアント(常駐先)と行う事前の顔合わせ・すり合わせの場を指します。

重要なのは、これは原則として雇用のための面接ではないという点です。

  • 雇用主:SES企業
  • 面談相手:案件の発注元(クライアント企業)
  • 面談の目的:
  • 案件内容とスキル・経験のマッチ確認
  • 現場との相性やコミュニケーション面の確認
  • 業務の進め方や体制のすり合わせ

つまり客先面談は、「この案件をこの人に任せても問題ないか」を双方で確認する場だと理解するとよいでしょう。

なぜSESでは客先面談が行われるのか

SES契約では、エンジニアがクライアントの現場で業務を行うため、事前に人物像やスキル感を把握しておきたいというニーズが強くあります。

スキルシートだけでは、以下の点が判断しにくいためです。

  • 実際の受け答えや説明力
  • チーム開発における立ち回り
  • 報連相の意識
  • 現場の雰囲気との相性

特に近年は、技術要件が一定水準を満たしている場合、「一緒に働きやすいかどうか」が重視される傾向が強くなっています。

客先面談の一般的な流れ

案件の提示

SES企業の営業担当から、以下のような情報が共有されます。

  • 業務内容・担当工程
  • 使用技術(言語・FW・インフラ等)
  • 勤務形態(常駐/リモート/ハイブリッド)
  • 想定期間
  • 面談回数

スキルシートの提出

案件内容に合わせて整理されたスキルシートを提出します。

この時点でマッチ度が低いと、面談に進まないこともあります。

客先面談の実施

  • 所要時間:30分〜1時間程度
  • 形式:オンライン面談が主流(対面の場合もあり)
  • 参加者:
  • クライアント側(PM・PL・現場責任者など)
  • SES企業の営業担当
  • エンジニア本人

結果連絡

当日〜数営業日以内に「参画可/見送り/保留」といった形で連絡があります。

客先面談で見られる主なポイント

技術・業務経験

  • 実務としてどのレベルまで対応してきたか
  • 担当した工程(設計/実装/テストなど)
  • 未経験領域に対するキャッチアップ姿勢

※一般的な採用面接のような本格的なコーディング試験は多くありませんが、案件によっては口頭での技術確認や簡単な質問が行われることもあります。

コミュニケーション能力

SESの客先面談で最も重視されやすいポイントです。

  • 質問の意図を理解して答えられるか
  • 結論から簡潔に説明できるか
  • 報連相を意識した受け答えができるか
  • チームで働くイメージが持てるか

人柄・姿勢

  • 誠実さ、安定感
  • 受け身すぎないか
  • トラブル時の対応姿勢

技術は後から補えるが、人柄や姿勢は変えにくい、という考え方を持つ現場も多く見られます。

客先面談でよくある質問例

  • これまでどのような案件に携わってきましたか?
  • 得意な技術・工程は何ですか?
  • チーム開発で意識していることはありますか?
  • トラブルや課題に直面した際、どのように対応しましたか?
  • 長期参画は可能ですか?

客先面談で見送りになる主な理由

客先面談で見送りになる理由は、必ずしも技術不足とは限りません。

  • 受け答えが曖昧で業務イメージが湧かない
  • スキルシートと説明内容に乖離がある
  • コミュニケーションが一方的
  • ネガティブな発言が多い
  • 現場の雰囲気と合わない

相性やタイミングの問題であるケースも多く、個人の能力だけが原因とは限らない点は理解しておく必要があります。

客先面談における法的な注意点

ここは誤解が生じやすいため、重要なポイントです。

  • 労働者派遣契約の場合、派遣先が派遣労働者を特定する目的で行う事前面接(履歴書提出や採用選考に近い行為)は、原則として認められていません。
  • SES(準委任等)の場合でも、運用実態として
  • 客先が人選を行う
  • 客先が直接指揮命令を前提に評価する
    といった形になると、偽装請負や違法派遣と指摘されるリスクが生じる可能性があります。

そのため、客先面談はあくまで業務内容・体制・進め方・コミュニケーションの確認にとどめる運用が望ましいとされています。

エンジニア側も案件を断ることはできる

客先面談は一方的に評価される場ではありません。

エンジニア側にも、案件内容や条件が合わない場合に参画を辞退する選択肢があります。

ただし実務上は、以下の点を意識するとトラブルを避けやすくなります。

  • 理由は「条件・業務内容」に寄せる
  • 感情的・否定的な表現は避ける
  • 営業担当と事前に相談する

まとめ

SESの客先面談は、

  • 雇用面接ではなく、案件参画前のすり合わせの場
  • 技術力だけでなく、コミュニケーションや相性が重視されやすい
  • 契約形態や運用次第では、法的な注意点も存在する

という特徴があります。

正しく理解したうえで臨めば、過度に不安になる必要はありません。

「現場とお互いを知るための確認の場」として捉えることが、SESエンジニアとして安定したキャリアを築く第一歩になります。

以上、SESの客先面談についてでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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